2013年12月21日

失われた可能性と、戻ることのない時間

この季節、仕事と忘年会とで忙しく、
毎日帰宅が遅い。
なので、なかなか本を読む時間を取れず、
活字中毒の私としては、少々ストレスフルだった!

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今日は、本当に久しぶりに完全休養の一日。
我が家のリビングで寝転がって
かなり前に古書店で買い求めていた
村上春樹の

「色彩を持たない
 多崎つくると、
 彼の巡礼の年」

を、一気に読んだ。

新刊で出版された時から気になっていたのだけど
あれだけ前評判をあおられ、
ベストセラーになってしまうと、
あまのじゃくな私としては、
なんとなく買うのを躊躇していた作品。

「失われてしまったいくつもの可能性と、
 もう戻ってくることのない時間。」

       (343ページ)

喪失。重ねていく時間。その先の再生。

一冊の本。
いつものような村上春樹節に翻弄されて
物語の中に入り込む、幸せな時間を過ごしたのであった。

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ラベル:村上春樹
posted by たよろのとーさん at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月15日

ほかならぬ人へ

単身赴任2年と10カ月。
ひとりの時間をもてあます…なんてことは全くなくて、
帰宅したら、まず家事が待っている。
そして、ブログだ、録画していたドキュメンタリーだ、読書だと忙しい。
なので、普通のテレビ番組は、ほとんど見ていなくて、
職場の話題についていけない宇宙人状態である。
自宅にいれば、家族から様々な世間の情報が入るのにね!

そんな生活の中で、飛びぬけて嬉しいのが、
愛読している作家の文庫新刊が出ること。
先日、宮本輝、大崎善生、そして、
同世代の白石一文の新刊がほぼ同時に発売となり、
早速購入して、もう、早く読みたくてたまらない。
でも、夜は短い。

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まずは白石一文。
直木賞を取った「ほかならぬ人」。
ついつい睡眠時間が短くなるほど読み進んだ。
最近の彼の作品は、演説調のちょっとくどいものもみられるけど
この作品は、なんとも自分の感性に正直に生きる男女の話。
こんな風に生きるのは、世間的には何とも大変だけど、
だからこそ憧れのようなものを抱きつつ読んでしまうのだろうか。

遠い昔の東京で飛び跳ねていた頃を思い出し、
なんだかつい、ユーミンの歌を口ずさんでしまった。

………

ここまで書いたら、ご飯が炊けたことを知らせるピーピーという音。
冷凍するためにタイマーをかけていた炊飯器が呼んでいる。
ご飯のうまさを保つために、すぐに冷凍しなきゃ

………

ほらね、現実の生活というものはこういうもの。
自分の「感性」とか「思い」に真っ直ぐに進もうとしていると
様々な現実が目の前にあって
その一つ一つとちゃんと折りあっていかないと前へ進まない。
一方で、折り合うこと、積み重なっていく中でこそ培えるものもある。

そんな風に思うのも、齢を重ねたからってこと…。
それもいいじゃない。
posted by たよろのとーさん at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月04日

緑陰で読書の幸せ

せっかく天気がいいのだから
阿蘇でも天草でも遊びに出かければいいのに
やっぱりGWは車も人も多いと思うと、出かけたくなくなる。
大阪にいたら、どんなに人がい多くても、
きっと京都や奈良に出かけているのにね。

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それで何をしていたjかというと、
ちっちゃな猫の額の大きさの庭に椅子を置いて、
木陰で読書。
淹れたてのコーヒーを飲みながら五月の風に吹かれて。
眠くなったら、ただただウトウト。
読んでいるのは村上春樹の「1Q84」。
単行本が出た時に同僚に借りて読んだのだけど
文庫本が出たので購入して再読している。
「村上春樹」節に、やっぱり引き込まれてしまう。

25年ほど前に、「羊をめぐる冒険」「ダンス ダンス ダンス」を読んで以来、
村上春樹は一番好きな作家のひとりである。
どちらかというと寡作の方なので、
新作が出るたびに楽しみにしている。
「1Q84」は、久しぶりに、期待を上回る作品だった。

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ところで、初めてオーエルの「1984」を読んだのは
大学3年の頃…1980年の頃だったろうか。
「1984」年が近づくなかで、
近未来に訪れるであろう管理社会に
否定的な思いを抱いたのを覚えている。

いつのまにか「1984年」が通り過ぎ、
さらに30年近くがたって、
小説の中に描かれ近未来社会…例えば、
巨大なスクリーンがあって、プロパガンダが流し続けられる風景や、
カメラで日常生活が監視されている様子など、
…かなりの部分で、自分たちは、好むと好まざると
そのような社会の中に立っている、
立ち尽くしていると、改めて思うのである。

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長閑に青空と緑が輝くもとで、
そんなことを考えながら、
ページをめくったのであった。
ラベル:緑陰
posted by たよろのとーさん at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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