単身赴任2年と10カ月。
ひとりの時間をもてあます…なんてことは全くなくて、
帰宅したら、まず家事が待っている。
そして、ブログだ、録画していたドキュメンタリーだ、読書だと忙しい。
なので、普通のテレビ番組は、ほとんど見ていなくて、
職場の話題についていけない宇宙人状態である。
自宅にいれば、家族から様々な世間の情報が入るのにね!
そんな生活の中で、飛びぬけて嬉しいのが、
愛読している作家の文庫新刊が出ること。
先日、宮本輝、大崎善生、そして、
同世代の白石一文の新刊がほぼ同時に発売となり、
早速購入して、もう、早く読みたくてたまらない。
でも、夜は短い。

まずは白石一文。
直木賞を取った「ほかならぬ人」。
ついつい睡眠時間が短くなるほど読み進んだ。
最近の彼の作品は、演説調のちょっとくどいものもみられるけど
この作品は、なんとも自分の感性に正直に生きる男女の話。
こんな風に生きるのは、世間的には何とも大変だけど、
だからこそ憧れのようなものを抱きつつ読んでしまうのだろうか。
遠い昔の東京で飛び跳ねていた頃を思い出し、
なんだかつい、ユーミンの歌を口ずさんでしまった。
………
ここまで書いたら、ご飯が炊けたことを知らせるピーピーという音。
冷凍するためにタイマーをかけていた炊飯器が呼んでいる。
ご飯のうまさを保つために、すぐに冷凍しなきゃ
………
ほらね、現実の生活というものはこういうもの。
自分の「感性」とか「思い」に真っ直ぐに進もうとしていると
様々な現実が目の前にあって
その一つ一つとちゃんと折りあっていかないと前へ進まない。
一方で、折り合うこと、積み重なっていく中でこそ培えるものもある。
そんな風に思うのも、齢を重ねたからってこと…。
それもいいじゃない。
posted by たよろのとーさん at 23:10|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
読書
|

|